古典落語に『三軒長屋』という演目があります。どのようなお話かと申しますと‥‥
三軒並んだ長屋の真ん中のお宅に、高利貸しのご隠居さんのお妾さんが住んでいます。お妾さん宅の左隣にはお職人の棟梁〝カシラ〟が住まい、右隣には堅物の剣術使い〝先生〟 が住んでいます。カシラ宅ではお職人の若い衆がどんちゃん騒ぎをしてうるさい、先生宅では門弟一同の剣術の稽古がうるさい。ということで、お妾さんとご隠居は両隣の長屋をつぶし、三軒長屋を一軒の妾宅に建て替えることを計画します。ところがその計画が露呈して、カシラと先生はタッグを組んで逆襲に‥!?
という筋のお話なのですが、オリンピック・パラリンピックの構造をこのお話に落とし込んでみると、意外や意外、!!!!!なことに気がつきました。
例えば〝自公政権〟や〝組織委員会〟を〝ご隠居〟に置き換えてみますと〝お妾さん〟は利権にむしゃぶりつく〝ゼネコン〟や〝広告代理店〟に置き換えることができます。
そうしますと〝カシラ〟は〝庶民・労働者=リベラル〟に置き換え可能ですし〝堅物の剣術先生〟は〝天皇陛下のご拝察を重く受け止めた皇道派や民族派〟に置き換えることができますね。
見事にオリ・パラや悪事を企てる権力側と、それに反対する市民の側との構造にシンクロするといっても過言ではありますまい。
さらに『三軒長屋』には、ご隠居&お妾さんにお仕えする女中さんが登場するのですが、その女中さんは、見た目が残念なので、口が悪いお職人衆に「化け物」などと言われ、嘲笑の対象とされます。この件がこのお話の事件の発端の一つとなり、お話はドライブしていくのです。
古典的物語の世界では、見た目が残念なご婦人は〝醜女(しこめ)〟や〝魔女〟などの記号を与えられますが、その作用は、あっちの世界とこっちの世界を結ぶ超自然的存在であったりします。中にはシンデレラの魔女のように良い作用を起こす存在もあるのでしょうが、おおよそ、その記号を与えられたモノは、白雪姫の魔女や、古事記の黄泉醜女(よもつしこめ)のように、不気味で不吉な歓迎されない存在です。
それはオリ・パラでいえば、五輪担当大臣や東京都知事が当てはまるのでしょうね~。あっちの世界(パラレルワールド)とこっちの世界(パンデミックな現実社会)を結ぶ役目を与えられてるのですから。あっ、どうも岩崎(男の方)です。
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