《おしえて!プロフェッショナル》
コーナー担当、リズです。
これ、今回が一番やりづらいんじゃないかと思うよ。なぜ第三回か?というと、栄光の背番号『3』です。
今回のプロフェッショナルさんは、長嶋茂雄さんの大ファン・冨士眞奈美さんです。
ぶっちゃけ母です。このサイトは岩崎家に乗っ取られている……。
↑これは、私が生まれた頃の写真だと思います。
本人が「私、40代が一番キレイだったのよ」と言っていたので載せました。
あの時代の女優としては、順風満帆な走り出しでしたね。というのも、デビューがテレビだったからです。まだ、東京オリンピックも開催されておらず、美智子さまのご成婚からも3年遡る年です。ちょうどテレビが普及し始めた頃ではないでしょうか。
そんな1956年。冨士眞奈美は、映画でも舞台でもなく〝NHK専属女優〟という、特殊なスタートを切りました。
ほんとうは、新聞記者かオペラ歌手になりたかったそうです。ですが、6人兄弟の三女で、父親(私の祖父)は結核を患っており、どうしても自活して、仕送りをしなくてはならなかったようです。
本人は至って能天気で、やると決めたからには、やる。というふうに臨んだようです。
↑1964年、東京オリンピックの年ですね。この服はおさがりで貰いました。
デビュー以降は激走し続けていた冨士眞奈美ですが、結婚して十年間、女優を休みました。主婦でした。
つまり、私は〝お母さんが女優〟と知らずに8歳まで過ごしたのです。ひとから聞いても、ピンとこなかった。しかし、離婚となったとき、家がマスコミに囲まれて実感しました。
そのときからが、母の〝女優〟としての再スタート。私にとっては〝女優の子ども〟としてのスタート。
80年代の母は猛烈でした。帯番組にも出ていたので、私は祖母や伯母とお留守番をしていました。よくもこんなに華々しくカムバックできたものだな……と、思います。
たくさんの方々に記憶され、忘れられ、が、当然の芸能界。母曰く〝椅子取りゲーム〟───次々と新星が現れては消え、生き馬の目を抜くような世界です。
以前のように『週5でドラマに出ていた』ということはなくなりましたが、見事な返り咲きです。
視聴くださっていた皆さん、現場のスタッフ、脚本家、監督、共演者の皆さんに〝憶えていて戴けたこと〟。それが大きいですね。
もうひとつ言えるのは、女優休業中に執筆業に取り組んだことが、よかったのかもしれない。
さきほど『お留守番をしていた』と書きましたが、その多くは半日のことです。母は、私のために海外公演や長期ロケを断っていました。
キャリアに影響があったんじゃないかと思うけれど、元々彼女は、キャリアより私生活を優先するタイプだったみたいです。
大好きな野球を観て、大好きな俳句を詠み、大好きな植物を育て、美味しいものを食べる。
それが、しあわせなんです。
おっとりした天然キャラの母ですが、料理の腕はたいしたものですよ!
そんな母を、これからもよろしくお願いします!
《今回のプロフェッショナルさん》
- お名前:冨士眞奈美(本名 / 岩﨑眞奈美)
- ご職業:女優・物書き(エッセイや小説も出しています)
- 年齢:1956年に18歳だった…と、いうことは…?
《十問十答》
1)ご職業をお聞かせください。また、このお仕事に就かれて何年ですか?
女優・物書き 60年(実働50年)
2)この職種の魅力はなんだと思いますか?
性別、年齢、関係なく仕事が(それ相応に)出来ること。定年ナシ。
3)職業柄、モテるな〜と思うことはありますか?or 好きな擬音はなんですか?
昔はそれなりにモテました。今は高望み。好きな擬音は「さくさく」
4)なぜ、この職業を目指そうと思ったのですか?
偶然。
5)「これが誇りだ」と思う、エピソード・モットーをお聞かせください。
十八歳から自前で食べています。
6)「これだけはやめられない」お仕事と無関係の趣味はありますか?
アスリート(特にイイ男)に憧れること。ただいまは、大谷マニア。
↑原点は長嶋茂雄さん、です。
7)ヒット、バント、フォアボール、ホームラン。第一打席、どれを狙いますか?
来る球によりますが、塁に出るべく選球する。ホームラン、打ちたい。
8)九回裏二点ビハインド。一死フルカウント、ランナーは一二塁。どれを狙いますか?
ホームラン!
9)この職業を目指す若人に一言。
健康第一。
10)天国(極楽)に着きました。神様(仏様)は、あなたになんと声をかけると思いますか?
お疲れさま!
《まとめ》
6の〝大谷翔平選手マニア〟…私に実害が出ています。時差の関係で深夜・早朝に観戦しているため、昼間のママは〜ボ〜っとしてる。そして会話の内容の65%が大谷選手関連。
9の『健康第一』は、どの職種でも同じですが、女優の場合は欠勤ができないのです。たくさんのスタッフ、キャストが日程を併せています。スタジオ収録でもロケでも、場所も押さえてあるのです。他のひとがその役を演じるわけにもいきません。
健康以外でも、たとえば、母は〝自分の父親が死んだ日〟でも収録でした。他の俳優さんは勿論、お相撲さんなども同様ですね。
でもね、わたしがいま一番!言いたいのは、深夜・早朝の観戦、ガマンできないの?ってことだよ!人間、寝てないとダメだよ。健康第一してないじゃんか。
冨士眞奈美さん、ありがとうございました!
第四回は、母の〝長嶋茂雄愛〟同志でもある『詩人界の四番・サード!ねじめ正一さん』です。
乞うご期待♪
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