コロナ渦中に廃業や失業した方も多いことでしょうが、私は何とか生き残ることができました。これもひとえに、私に仕事を出してくれる方々のおかげです。
そのような方々に対し、たまには感謝の意を表そうと思いまして、私は先日、お世話になっている編集部に対し、おやつの差し入れをすることにしました。
「とりあえず、何かおやつになる物を買わねばなるまいて」
私は近所のお煎餅屋さんへ向かいました。
「10枚セットや20枚セットでは、ちょっと見栄えがセコイかな…」
お煎餅屋さんであれこれ品定めをし、50枚入りの、それなりに見栄えがする箱詰めのセットを購入。
直接持って行くのはめんどくさいので、帰り道にある郵便局から、ゆうパックで発送することにした私。
「感謝の意を表すのだから『めんどくさい』とか思うなよ、俺!!」という、ジャスティスな心の声は聞こえなかったことにして、私はそそくさと帰路につきました。
足取り軽く、鼻歌などを奏でながら郵便局へ向かう私。もちろん鼻から奏でられる曲は、マーヴェレッツの『プリーズ・ミスター・ポストマン』。ゴキゲンなモータウンサウンドです。この時の私は、この後に起こる珍事件を、まったく予感していませんでした‥‥。
郵便局に着き、ゆうパックの送り状を書き、それを持った私は、受付カウンター横で発行されている受付番号カードを受け取りました。
私の前には衣装ケースを持ったおじさんが一人順番待ちしています。
「おじさんは、ゆうパックで衣装ケースを送るのかな? 施設や紛争地とかに、着なくなった服を送るアレかな?」なんて思っていたもんですが、おじさんが受付カウンターでとった行動は‥‥ おもむろに衣装ケースの蓋を開け、中にぎっしりと隙間なく詰まったハガキの山を、カウンターの上に、雪崩式にドーン!
「一体どこに何枚の、いや、何百枚のハガキを出すんだ、おじさんよ!!」
普通、何百枚ものハガキを出す場合(普通の人はそんなにハガキを出さないのだろうが)、後に並んでいる人に対して「すいません」や「お先にどうぞ」の一言があってもいいと思うのですが、そんなことはさておいて、私はおじさんが何処に、何の目的で、そんなに大量のハガキを送るのかが気になって仕方がありません。
もちろん私はマナーや良識を持ち合わせているつもりです。おじさんのハガキには、おじさんのプライバシーに関わる事も書き込まれていることでしょうから、それをジロジロ見ることは私の良識が許しません。
しかし、おじさん自身を観察対象とし、そのおじさん個体の見た目や行動から、その人物像をプロファイリングするのは私の自由…
このお話は、長くなりそうなので、次回以降『ハガキのおじさん~プロファイリング編~』に続きます。 あっ、どうも岩崎(チャーリーの飼い主)です。
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