おにぎり!? にゃんにゃんマリアージュ!!

　私は常々思っていました。「この世の食の最高傑作は〝おにぎり〟である」と‥‥。

　つい先日、エアコンの修理が入りました。修理というより交換です。家電製品は製造中止になったら部品も製造されなくなるので、修理不可能と判断されます。ですので、古い家電製品は交換（買い替え）する以外に選択肢はありません。

　交換の日、私は朝6時に起きました。10時位から作業が入る予定だったので、それまでに仕事をひと段落進めておこうと思ったのです。普段、8～10時位に起床する私は、朝ご飯を食べる習慣がありません。しかしこの日は、早朝にコンビニでおにぎりを買ってきて食べました。朝ご飯を食べるのも久しぶりなら、おにぎりを食べるのも久しぶりです。昆布のおにぎりと、焼き鮭のおにぎりの2個です。

　やはり美味しい。おにぎりはいつ食べても美味しい。この世の食の最高傑作はおにぎりで間違いない。

　お米は里山の民や平地民など、定住生活者（弥生的）を象徴する主食です。それに対し、米の周りに巻く海苔や、具となる昆布や焼き鮭は、海洋民族や狩猟採集民（縄文的）の食文化を象徴すると言っても過言ではありません。つまりおにぎりとは、縄文的食文化と弥生的食文化のマリアージュであり、人類の食文化（や人種的融合）を象徴する最高傑作食なのです。

　構造主義の人類学者レヴィ＝ストロースは晩年、日本のお米を日本の炊飯器で炊き、日本の焼き海苔と一緒に食べるのが習慣になっていたといいます。レヴィ＝ストロースは学問上、世界中の様々な食事のデータをサンプリングしてきたことでしょう。その彼が最後に辿り着いたのが米と海苔。やはりこのマリアージュにはレヴィ＝ストロースも、単なる食事を超えた〝beyond the infinity〟を感じでいたのかもしれませんね。ちなみに〝おにぎり〟と〝おむすび〟の違いを、私はよくわかっていません。あっ、どうも岩崎（チャーリーの飼い主）です。