長江俊和さんの【検索禁止】(新潮社)を読んで

 現代人ならば「絶対に押すなよ!」と言われたら、もちろん押しますよねぇ。民話や神話の世界では「見てはいけない」と言われたら、そのタブーを犯さなければならない《見るなのタブー》というパターンがありまして、『鶴の恩返し』なんかはそのパターンの代表例でしょう。あっ、どうも岩崎(♂)です。

 今回ご紹介させていただく長江俊和さんの【検索禁止】(新潮社)という本ですが、タイトルからして《見るなのタブー》の精神構造に訴えかける刺激的なタイトルです。欲望に忠実な僕は迷わず読んでしまいました。

【検索~】は5章立てで構成されていまして、第1章ではインターネットで検索するのに「自己責任が必要な案件」が紹介されています。それを大雑把に分類させていただきますと《都市伝説》と《それ以外》に分類できます(本当に大雑把でスイマセン)。《それ以外》は電波系やグロ系なのですが、リテラシーの高い今の人達は電波系やグロ系を検索する事はないでしょう。しかし、都市伝説は気になるのでは…?

 都市伝説や怪談は怖いと分かっていても、その話の真相を知りたくなってしまいますよね~。【検索~】第1章後半では「声に出して読んだら死ぬ」と噂されている『トミノの地獄』という詩が紹介されていますが、その噂を広めたのが四方田犬彦先生だったとは今回初めて知りましたよ! また、その詩に寺山修司や久世光彦が傾倒していたというのも初めて知りました! 確かに『トミノの~』は残酷性と耽美的な美しさが共存している詩で、僕は会田誠さんの美少女絵を思い出してしまいます。『トミノの~』は大正時代に活躍した詩人、西條八十が書いた詩なので簡単に検索できると思いますので、勇気のある方は検索してみては……。あくまでも自己責任でね…。 また、『カシマさん』の様な誰もが聞いた事がある有名な都市伝説でも、地方や年代によって話のバリエーションが様々で、物語って生き物なんだな~とつくづく感じました。

 第2章以降では有名な映画やマンガ、TV番組などの裏側や真相を紹介しています。

『八つ墓村』や『貞子』の元ネタは有名ですが、『進撃の巨人』に関してのネタは僕は知りませんでした。それは予想以上に猟奇的な事件なので、ここでは割愛させていただきます!

 そして、『大家族』や『古代帝国軍』を扱ったドキュメンタリー番組の制作秘話を読んでいて思ったのは、何より怖いのは「人間の狂気」じゃねぇか!? という事です。【検索~】を読んでいて一番怖かったのは大家族のお父さんですよ! はっきり言って!

 貞子やカシマさんより人間の方が怖いので今夜も猫をモフモフしながら寝る事にします(=^x^=)。 絶対に覗かないでくださいね……。絶対にね…。

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