古代ギリシャが終焉を迎えるとき、マケドニアに蹂躙されたアテネ市民の間では、後世に快楽主義と同一視される「エピクロス派」の思想がトレンドとして巷間でスウィングしたといいます。
昨今では快楽主義思想といえば、欲望のリミッターが外れた変態カルト教団みたいなイメージがありますが、エピクロス派=快楽主義も、文字面のイメージからか、変態カルト教団と勘違いされることが歴史上度々あるようです。
ところがどっこい、実際のエピクロス派が主張していた思想は、僕みたいな煩悩まみれの俗人の考えるような肉欲万歳! 自堕落万歳! みたいなダメダメ人間ライフを推奨したというわけではなく、あくまでも精神的な苦痛のない平安な状態を快楽とし、そのような精神的快楽である平静不動の境地「アタラクシア」を求めていたというのが実情です。なんせ、当時のアテネ市民は、平静不動の境地を求めなければならない程に、マケドニアの侵略や略奪に苦しんでいたということで、それがエピクロス派のトレンド入りの理由なのでしょう。
日本でも今、パンデミック大爆発&オリンピックマフィアによる蹂躙に苦しんでいる状態といっても過言ではありますまい。きっと潜在的にアタラクシアを求めている人も多いことでしょう。しかし僕は平静な生活にも飽きてきました。何か新しい趣味でも見つけて生活に潤いを… なんて思う今日この頃です。 あっ、どうも岩崎(男の方)です。
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