エスカレーターの上りの時は女性が前に立ち、下りの時は男性が前に立つ、なんてことを教え込まれて大人に成長したもんですが、階段の場合にも、はたしてこのエスカレータールールは適用されるのでしょうか?
僕は階段について、まったく意識しないで生きてきたということを思い知らされました。と申しますのも、先日、久しぶりに仕事関係の方(仮名A)と食事に行ったのですが、行った先の店の入り口が、細くて長い階段を上った先にあり、その階段は横並びで登れる幅がありませんでした。
一列で上らなければならないこの階段。僕はこの階段もエスカレータールールが適用されるのだろうか? それとも、階段の場合は別のルールが存在するのだろうか? と疑問の無限ループに陥ってしまいました。
悩めば悩むほどに長く見えてくるこの階段、そこはもう、階段という名の思考の迷宮です。迷宮に迷い込み、思考は遭難寸前です。クリストファー・ノーランの『インセプション』状態です。インセプション状態では、まごまごと一人で迷っていても、約束の地には到底辿り着けません。もう埒が明かなった僕は、アリアドネの糸をたぐる思いで(仮名A)にダイレクトに教えを乞うてみました。すると、目から鱗の名回答。階段の上りの場合、男性に後ろに立たれると「短いスカートを履いていると、パンツが見えそうで恥ずかしいです」。
まさに『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』。もし僕が、階段でもエスカレータールールに則った行動をとっていたとしたら、パンツを知覚したいだけの変態モンスターの烙印を押され一生涯を過ごしていたことででしょう。あっ、どうも岩崎(男の方)です。
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