コロナ禍が長引いているこのご時世、自宅で過ごすことが多くなった皆様は、自宅時間を楽しむために、新たな目標や趣味を見つけて、それなりに充実した時間を過ごされているのではないでしょうか。僕も年明けから、あるプランをトライ&エンジョイしている真っ最中でございます。
それは、超絶難解でお馴染みの、ウィトゲンシュタインの哲学をガチンコで理解してやろうという、生きていく上では何の役にもたたないであろう企てに全力でチャレンジするという、完全自己完結型ゲームのようなストラテジーです。まぁ、ほぼ、単なる暇つぶしの遊びと言っても過言ではありませぬ。
実は、昨年末からウィトゲンシュタインの関連書籍は買いだめしていて、お正月以降、時間を見つけてはシコシコ読み耽っているのですが、僕のCPUの低い脳みそでは、ページをめくるたびに大脳や海馬がクラッシュしたりフリーズしたりするもんで、まだ入門書を1冊しか読み終えていないというスローライフのような有様です。
そんな中、ウィトゲンシュタインの生い立ちのパートを読んでいて、びっくらコキすぎて、生まれたての子馬のように腰がガクガクしてしまったエピソードがあります。それは、ウィトゲンシュタインのお姉さんが、あのクリムトのモデルをしていたというじゃありませんか! 小生、一昨年のマイブームはクリムトだったのですわい! さっそく本棚にあるクリムトの画集『グスタフ・クリムトの世界 ~女たちの黄金迷宮~』をめくってみたところ、163ページに『マルガレーテ・ストンボロー=ウィトゲンシュタインの肖像』という肖像画を発見しました。この、点と点が線としてつながる現象は、一体何のメタファーなのでしょうか!?
僕はクリムトに関しては、ある仮説を持っているのですが、エビデンスに該当するものが発見できていないので、言葉にしないようにしています。なんせ、ウィトゲンシュタインのパンチラインは「語りえぬものに関しては、沈黙せねばならない」ですからね~。あっ、どうも岩崎(男)です。
0コメント