《おしえて!プロフェッショナル》
このコーナーの担当になってしまった岩崎リズです。
サイト管理者の酒井くんから「まだですか」とつつかれる日々、意を決して〝著名な文学評論家〟に十問十答の打診をしました。そして、ご自宅まで伺って、十答!戴きました!
ここで、コーナー企画当初からの懸念が的中。〝匿名希望さん〟です。
顔出しのお仕事をされているわけではないので、当然ですよね。また、組織に所属されている方だと「いろいろ言ってくる奴がいるんだよ」と、いうこともあるのです。
それでも、十問十答をしてみて、その方の〝素顔〟が垣間見えた気がします。
《今回のプロフェッショナルさん》
この方は、特に〝正体を明かしたくない〟とのことなので、ボカしてご紹介しますね。
↑お写真NGの場合の〝誰でもない顔〟。
- お名前:「イニシャルはPにしておいて」
- ご職業:文学評論家
- 年齢:50歳〜100歳の間
- 性別:男性
……こんな感じです。Pさんは教鞭をとられていたこともあり、岩崎との関係性も特別です。『楡家の人びと』など、いろいろな文学作品をお薦め戴き、いろいろな小説家についてご教授戴きました。
旅番組を観ていると「この地方は北方謙三が書いてるよ」と、何気なく呟かれる。ご一緒させて戴くと、吸収できることが沢山あるんです。当時は絶版になっていた岩波文庫『カインの末裔』を探していたときは、すぐに送ってくださいました。嬉しかった!
私が小説を上梓(『DATASHIP』講談社刊)したときも、早速のお電話をくださり、「安易な比喩は使わないこと」「これはセカイ系だから、尾崎翠を読むといい」といったアドバイスをくださいました(まったく身になっていない〝ダメな生徒〟で恐縮です……)。
また、文学評論と仰っていますが、その分野においても多大な貢献をされていて、強い影響力をお持ちの方だと、私は思います。
《十問十答》
十問の内容は、いまのところ固定です。皆さんに同じ質問を投げています。Pさん曰く「おかしな質問ばかりだなあ」とのことでしたw
1)ご職業をお聞かせください。また、このお仕事に就かれて何年ですか?
文学評論 (年数は無回答)
2)この職種の魅力、社会的役割はなんだと思いますか?
社会的役割? ナシ、かな。みんな「ナシ」だと思ってるだろうね。
魅力は、いろんな世界を知ることができる、人間の心が解る、というところだね。
3)職業柄、モテるな〜と思うことはありますか?or 好きな擬音はなんですか?(どちらか)
さらさら。うるさいのは嫌いなんだ。
4)この職業を目指し始めたのはいつですか? なぜ目指そうと思ったのですか?
大学生のころ。そりゃあ、好きだから、だよ。
5)「これが誇りだ」と思う、エピソード、モットーをお聞かせください。
一語一語。一語一語に集中。(モットー)
6)「これだけはやめられない」お仕事と無関係の趣味はありますか?
ない、ね。文学だから。文学は、ありとあらゆるものに関わっているんだよ。
7)ヒット、バント、フォアボール、ホームラン。第一打席、どれを狙いますか?
ヒット。
8)九回裏二点を追いかける展開。一死フルカウント、ランナーは一二塁。どれを狙いますか?
とにかく塁に出なくちゃ、な。ヒットだな。
9)この職業を目指す若人に一言。
あらゆることに興味を持つこと。
10)天国(極楽)に着きました。神様(仏様)は、あなたになんと声をかけると思いますか?
「ご苦労さん」
《まとめ》
7と8は、野球が判らないひとには判らない質問でしたが。Pさんは一回であれ、サヨナラのチャンスであれ、「とにかく塁に出ないと」と仰ったのが印象的でした。でも、同時に「フォアボールはいやだな」とも仰いました。
私ならサヨナラHRを狙っちゃいますw
文学は〝ありとあらゆること〟に通じ、〝一語一語に集中〟。肝に銘じます!
他にPさんが仰っていたことは「最近の小説は、冒頭から『俺はこういう文章を書きます』なんだよ。もう、終わりまで判っちゃう」でした。若手小説家の皆さん、いかがですか?
Pさん、ありがとうございました!!
第二回のゲストは『一念発起して脱サラ!代表取締おやじ』です!乞うご期待♪
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