《おしえて!プロフェッショナル》
コーナー担当の岩崎リズです。
第二回、第三回と、岩崎家一族経営サイトと化していたのですが、脱します。
詩人 ねじめ正一さんがアンケートに答えてくださいました!本当に嬉しいです。
今回は十問十答が、とびぬけて面白い。
それが1998年だったということは、さっき調べてみて判明しました。
私は当時、人生初のリア充を謳歌していました。とってもロマンティックなムードを味わっていた、そのとき。突然テレビから「ウンコ!ウンコ!(原音ママ)」という叫び声が聴こえてきたのです。
そんな……こんなときに……と、目を遣ったさきに、ねじめさん、その方が映っていました。
『詩のボクシング』で繰り出された、強烈な一撃。
『定休日ウンコ』という詩です。
公式の動画は見つかりませんでしたが、YouTubeで観ることができます。『1998年【詩のボクシング】ねじめ正一vs谷川俊太郎 8R』で、検索可能です。
あれからちょうど、二十年の月日が経ちました。私のリア充を返してください。
そのころは反抗期でもあったので、母との会話も少なかったんですね。まさか、あの〝ロマンスぶち壊し〟のねじめ正一さんが! 母のお友達だったなんて……。野球観戦をご一緒するまで、存じあげませんでした。
それは2004年3月、東京ドームでのこと。MLB開幕戦のニューヨーク・ヤンキース vs タンパベイ・デビルレイズ。松井秀喜出場試合でした。
その紳士は、我々母娘に素敵なお弁当を持ってきてくださり、帰り際にはタクシーを停めてお見送りまでしてくださいました。
試合の内容はまったく記憶にないのですが、そのことは鮮明に憶えています。
そのときは〝ねじめさん=『定休日ウンコ』〟というのは私の思い違いだったんじゃないかと、自分を疑いたくなるくらいに〝紳士〟であられました。
でも、2018年になったいま、〝紳士はウンコと叫ばない〟という概念自体が間違っていた、という結論に至りました。
そもそも、紳士の定義すら危うくなってきましたね。
日本語って難しいです。
《今回のプロフェッショナルさん》
- お名前:ねじめ正一さん
- ご職業:詩人
(『高円寺純情商店街』『荒地の恋』『長嶋少年』など小説も多数執筆されていらっしゃいます)
- ご年齢:1948年生まれ
《十問十答》
1)ご職業をお聞かせください。また、このお仕事に就かれて何年ですか?
詩人。45年
2)この職種の魅力、社会的役割はなんだと思いますか?
つかみどころのない仕事。誰にも頼まれていない仕事を使命感を持ってやることです。誰にも頼まれていないので遠慮なく書き社会的本質にぶち当たるときがあります。
3)職業柄、モテるな〜と思うことはありますか?
モテないです。詩人という種族をよく理解している人からはモテると思いますが、そんな人に出合ったことはありません。
4)この職業を目指し始めたのはいつですか? なぜ目指そうと思ったのですか?
中学2年の担任志村先生が私の書いた班ノートを読んで「ねじめは詩人になれるぞ」と言われました。
5)「これが誇りだ」と思う、エピソード、モットーをお聞かせください。
長嶋茂雄さんに初めてお会いしたときに「ねじめさんは詩人ですか。だから、ベースボールはポエムなんですね」と言われたときに詩人を長くやってきて良かったと心から思いました。
6)「これだけはやめられない」お仕事と無関係の趣味はありますか?
彩吹真央さんの舞台です。元宝塚、トップにはなれなかったのですが、彼女の一途さ、地道にちょびちょびやる努力する姿に頭が下がります。我を忘れて応援しています。
7)ヒット、バント、フォアボール、ホームラン。第一打席、どれを狙いますか?
この質問は岩崎リズさんのお母様、冨士眞奈美さんの野球への愛情を越えていないことがよくわかります。
8)九回裏二点ビハインド。一死フルカウント、ランナーは一二塁。どれを狙いますか?
この質問も同じです。お母様の半端ない野球への情熱を尊敬しております。
9)この職業を目指す若人に一言。
お金にならないことをちょびちょびやっているとお金になります。
10)天国(極楽)に着きました。神様(仏様)は、あなたになんと声をかけると思いますか?
「ねじめさん、本当にちょびちょびやってきましたか」
《まとめ》
いきなり2の『誰にも頼まれていない仕事を使命感を持ってやること』が、刺さる。シビれる。このサイトが『誰にも頼まれていない』もので、心が波立ちました。
3もまた。『詩人という種族をよく理解している人』、まさに紳士とウンコの間で揺れ動いていた私などは『理解が足らないひと』ですよね。既成概念という足枷が〝紳士orウンコ議論〟を巻き起こしてしまったわけです。
『ちょびちょび』のルフラン、これも沁みます。『ガンガンいこうぜ!』のままだと、いつの間にかHPが0になっています。『ちょびちょびいこうぜ!』
志村先生、彩吹真央さん、長嶋茂雄さん、と、お名前を挙げられたところに〝人間愛〟を感じました。
野球への愛情はね、まだまだ深みがないんです、わたし。母に引きずられて突如、幼少期に中日ファンにされたんです。当時、長嶋さんが巨人を去られたからです。
中日が勝たないと家庭内が不穏になる、という程度の〝野球愛〟のままなんですね。深めてまいりますよ……!
ベースボールはポエムなんですね。
ねじめ正一さん、ありがとうございました!お写真の〝リアルな熊〟も素敵です!
第五回は『その大鉈で政治を斬る!政治評論家の屋山太郎さん』です。
乞う、ご期待♪
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