第五回:政治評論家 屋山太郎氏

《おしえて!プロフェッショナル》

こんにちは。ご無沙汰をしていました、酒井です。

今回は僕がコーナーを担当いたします。幼少の頃から、屋山家の皆さんには大変よくして戴いているからです。

特に、屋山さんの御令息、御令嬢のことは『憧れのお兄ちゃん・お姉ちゃん』として慕っていました。


まだ小学校にあがらない頃、泊まりがけでご自宅にお邪魔したことがあります。その一晩で、僕の知識は飛躍的に豊かになりました。たった一晩で、です。

まず夕食時に、お兄ちゃんが『時計の読み方』を教えてくれました。「短い針が時、長い針が分、だよ」と言われたとき、どういうわけか僕は「それはオカシイ」と言いました。

「時のほうが分より強いから、時のほうが長いはずだ」と、わけのわからない持論を展開したのです。それでもお兄ちゃんは穏やかに、懇切丁寧に説明を続けてくれました。

夜になってグズり始めた僕に、今度はお姉ちゃんが「お話を作ろう」と寄り添ってくれました。僕がどんな話を作ったのかは記憶にないのですが、お姉ちゃんのお話は鮮明に覚えています。

『砂埃ちゃんと綿埃ちゃん』という、ホコリが冒険するお話でした。

屋山さんが時事通信社にお勤めだった関係で、皆さんはイタリアやスイスに居住されていました。そのせいか『ホコリが冒険する』という発想は、どこか日本的でなく、ものすごくワクワクしました。

初めて自分の名前以外の漢字を書いたのも、この夜のことだったと思います。


おとなになって、何十年ぶりかでお宅へ伺ったとき。「ああ、お兄ちゃんもお姉ちゃんも変わらずだな」と、ほっとしました。

在仏で、いまでも仏語を流暢に話すお姉ちゃん。ふたりの息子さんの肝っ玉母さんになっていました(笑) 僕にお話をしてくれたときと同じように、創造力と愛情をもって子育てをされています。

お兄ちゃんは美しい奥様と幸せそうにされていて、正直、羨ましかったです(笑)

そして、屋山太郎さんは、というと…… 

実は、子どもだった僕は「ウチの親父より怖いな」と、若干怯えていたのですが…… 。

仏語しか話せないお孫さんに、果敢に伊語で話しかけていらっしゃいました。そのお姿が微笑ましく、ほわっとしちゃいました。

喧嘩のしかたを間違えちゃいけないよ」と、そのときに戴いた本。とても面白く拝読しました。破天荒なお父上、屋山のお母さんとの馴れ初め、ローマ特派員時代。そして、昭和の政治、昭和の政治家・記者の、怒涛。文章が歯切れよく、頭にすっと情景が浮かびました。

僕は政治的な意見を口にすることが滅多にありません。ある種の臆病のためです。

政治についてだけでなく、持論の主張すら儘ならないビビリです。この本に気合を入れて戴けたなら、いいのだけれど。

唯一頑張ったのは『時計の針』について、だけだったのかも(笑)


《今回のプロフェッショナルさん》

  • お名前:屋山太郎さん
  • ご職業:政治評論家
  • 1932年生まれ、福岡県出身。

(お写真は屋山さんのご了承を得て使用させて戴いております)


《十問十答》

1)ご職業をお聞かせください。また、このお仕事に就かれて何年ですか?

政治評論家 30年

2)この職種の魅力、社会的役割はなんだと思いますか?

自分の見方や思想を発信できること

3)職業柄、モテるな〜と思うことはありますか?/好きな擬音はなんですか?

ファンもふえるが、敵もふえる。/ガツン

4)この職業を目指し始めたのはいつですか?

大学卒業後、通信社の記者になり、50才で独立をした。

5)「これが誇りだ」と思う、エピソードをお聞かせください。

国鉄の分割・民営化(JRへ) の手伝いをした。

6)「これだけはやめられない」お仕事と無関係の趣味はありますか?

タバコがあったけど、20年前にやめました。

7)ヒット、バント、フォアボール、ホームラン。第一打席、どれを狙いますか?

ホームラン

8)九回裏二点ビハインド。一死フルカウント、ランナーは一二塁。どれを狙いますか? 

ホームラン

9)この職業を目指す若人に一言。

正義漢であって欲しい。

10)天国(極楽)に着きました。神様(仏様)は、あなたになんと声をかけると思いますか?

長い間、ご苦労さん!


《まとめ》

問3の『ファンも敵もふえる』。僕の場合は『敵を作るくらいならファンは要らない』なんですよね。意見を言うと面倒なことになる、などと、口を噤む場面多々。主張がなければ議論も起きない。だけど、議論は発展(ブラッシュアップ)に欠かせませんよね。

身を削ってでも持論を展開される屋山さん、漢ですね。問9の『正義漢』に繋がります。

そして、僕が毎朝、お世話になっているJR。屋山さんのお力あってのことだったんですね。国鉄時代を知らないのですが、激変だったのだと思われます。

ここで、屋山のお母さんについてふれておきたいのですが、穏やかで、綺麗で、サバサバされた方です。英会話やアクセサリー作りなど多才で、運転もお上手。

そんな奥様のことを、屋山さんが「このひと、すごいんだよ」と話されたことがありました。そのときからご夫妻は、僕の『理想の夫婦像』になりました。

屋山のお姉ちゃんによると「渡仏は結婚の近道になる」とのことで、僕もそろそろ渡仏すべきかな……と、考え中です。草食系でも、仏人女性は受け容れてくれるのでしょうか(笑)

ガツンとやられちゃうのかな。

↑紹介させて戴いた新潮社の本は、扶桑社で文庫化されています。


屋山太郎さん。原稿の締め切り直後にアンケートご回答くださり、ありがとうございました!

第六回は『五島列島が生んだスーパー板長!分とく山新宿伊勢丹店料理長:今村茂正さん』です。

ご期待ください!

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