「このひとはいまなにしてるんだろ?」と調べたら、現時点(2018/08) 32歳で活躍中。そして、彼女の最近の出演作が、HBOのテレビシリーズ『ウエストワールド』でした。
この作品自体は知ってたんだけど、私は西部劇が苦手なのでスルーしていました。でも観始めたらSF色のほうが強かったので助かった。
……と、いうわけでS1をレビュー♪
ネタバレしちゃうと台無しなドラマなので、気をつけます。
このドラマについて母に話したら、「それってユル・ブリンナーが出てる映画じゃない?」と言われ、調べてみたら確かに! 1973年公開の同名映画のリメイクと判明しました。『ER』『ジュラシック・パーク』でも知られるマイケル・クライトンの脚本・初監督作品。
〝最新科学による体験型テーマパークでの暴走〟という本作のテーマが、のちに『ジュラシック〜』に活かされたそうです。
現代のCG技術であれば、リメイクとして最高の題材じゃないかな。
このドラマはAmazon Prime Videoの会員なら、S1の吹替版が全話無料で観られます。S2はスターチャンネルで放送中 (私はS2を観ていません/ 真田広之、菊地凛子ら出演の『ショーグンワールド』が舞台だそうです)。
S1のプロットをさらっと説明しますね。
- 舞台は西部開拓時代を体験できるテーマパーク『ウエストワールド』。
- そこでは、人間と見分けのつかない人工生命体(AI)・ホストが暮らしている。
- 客(ゲスト)は彼らを殺す(壊す)こともできるが、ホストはゲストに危害を加えることができない(撃ってもダメージを与えられない)。
- ホストは〝自分が人間だ〟と思っている。死んだり傷ついたときには、躯体も記憶も修復・再起動される。
- 運営側によるシナリオが幾通りも設定されており、ホストは無意識に〝役〟を演じている。
観始めたときの第一印象は「体験型ドラクエだな」です。DQのように、プレイヤーが村人に話しかけると展開が貰える。そのためだけに村人は存在してる。
で、『ブレードランナー』よろしくAIに自我が芽生える。お約束通りの反乱に向けて、不穏がクレッシェンドしていきます。
製作陣はジョナサン・ノーラン、ブライアン・バーク、J・J・エイブラムスら。B.バークは『LOST』製作総指揮。J.ノーランとJ.エイブラムスは『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』でもタッグを組んでいますね。エイブラムス作品なので上記2作と同じく、制作会社はBAD ROBOT。
作風は上記2作と違い、テンポが遅め。ディテールに凝っている感じ。J.ノーラン脚本/監督の第1話は、短編映画のように纏まっていました。
テンポが遅くてもグイッと引っ張られるのは、キャスティングゆえ、でしょう。
アンソニー・ホプキンスとエド・ハリスですもの。もう、出てきただけで作品が支配されちゃう。圧倒的じゃないか。
軸になっている部分はやはり人間とAIの線引きで、〝誰が人間で誰がAIか〟という謎解き要素もアリ。タイムラインのトラップもあるので、中盤以降に驚きの真相も明かされます。
……これ以上は話せない……ネタバレしたらヤバイ。
↑S1の公式トレイラー。
特筆すべきは、オープニングシークエンスの完成度です(記事の一番下に貼ったよ! )。
劇場版『攻殻機動隊(1995)』のOPや、Björk『All is Full of Love(1997)』のPVを思い出します。
↑Björk『All is Full of Love』。再生できなかったら『YouTubeで見る』で飛んでください。
無機質だからこそエロティック。好きです。↓映画『エクス・マキナ(2015)』も同じ感触でした。
と、いうわけで。アンドロイド好きにはたまらない『ウエストワールド』。
映像、シナリオも練られているし、ホプキンス&ハリスだけでも一見の価値あり、だと思います。私はイッキ見できました。
手を出すキッカケとなったタルラ・ライリーさんは、というと……中盤と終盤にチラッ。S2からレギュラーだそうです♪ 相変わらず美人でしたぁ(*´∀`)ノ
特筆したOPは、コチラ! ↓
毎回、スキップせずに堪能しました。音楽もいいね。
HBO『ROME(ローマ)』、『Carnivàle』、『ゲーム・オブ・スローンズ』のOPも手がけたElasticが製作、だそうです。美しい!
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