【 “ん” ~日本語最後の謎に挑む~ 】を読んで

 「モフモフ」が「モフる」に変化する様に、日本語は擬音語や擬態語(オノマトペ)が動詞に変化する事が多々ある様でございますね~。あっ、どうも岩崎(♂)です。

 子供の頃から不思議に思っていた方も多いでしょうが「しりとり」は何故「ん」が着くと負けなのでしょうか? そもそも母音でも子音でもない、口を開かないで鼻の奥を鳴らす様な音「ん」とは一体何なのでしょうか?

 今回はそんなミステリアスな日本語「ん」の謎解きに挑戦した山口謠司 先生の “ん” ~日本語最後の謎に挑む~ という本をご紹介させていただきまーす。

 この本を読んでまず最初にビックリしたのは、東京メトロ東西線の「日本橋駅」のローマ字表記が「Nihobashi」と記名されているという事です。我々が日常的に使っているヘボン式のローマ字ですと「Nihonbashi」と表記しなければならないはずですが、長年東京に住んでいながら僕はその事に気が付いていませんでした…。(余談ですが、読書後に独自調査をしたところ、ゆりかもめ 新橋駅の表記も「Shimbashi」なのを発見しました)

 そもそも我々が一般的に使っている「ン」には3種類の撥音があるとの事です。それが唇内撥音 [m]舌内撥音 [n]喉内撥音 [ng] で、特殊な耳を持った人はこれを聞き分ける事ができる様です。私見ですと、ちょっとした方言の違いを聞き分ける様な感じだと思います。「んだんだ」→「うんだうんだ」や「俺っち」→「俺んち」的な事だと思いました。

 また表音文字として「ん」「ン」がいつの時代に発明されたかというミステリーについては、ネタバレになってしまうのであまり詳しく語れませんが、万葉集や和歌の様な雅やかな日本語世界では清音の文字を使うのが規範とされていたのですが、真言宗(サンスクリット)というnew waveの到来で… って、これ以上は申せません! まさか、あの空海が~!!


 最後に、しりとりの弱い方用に「ん」で負けてしまった時の負け惜しみとして「ん」で始まる名詞を辞書で調べてみました。「ンジャメナ」というチャド共和国の首都がありました。

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