初夢!? にゃんにゃん寝言大百科!!

　チャーリーは一体どんな夢を見ているのだろう？ と思うことが年に何回かあります。と申しますのも、チャーリーの寝言が異様に長い時があるからです。「ごにゃごにゃむにゃむにゃごにゃごにゃむにゃむにゃ」。

　室内飼いの猫は、世俗の邪悪や不条理や増税に遭遇せずに生きているでしょから、悪夢を見ることはあまり無いと思われます（潜在意識の何かが、悪夢という形で顕現する可能性はあるのかも）。

　寝言を言っているチャーリーに話かけると「ごにゃごにゃむにゃむにゃ」と会話を返してきます。コール&レスポンスが成立してい以上、ひょっとしてチャーリーは夢の中で人間語を話しているのかも…!?

　普段チャーリーは「ごはん」や「ブラッシング」など、快楽原則を伴う音声化された記号（人間語）に敏感に反応します。また、私が寝る時に「おやすみ」と言うと、チャーリーは私の枕元にきて寝ます。朝起きて「おはよう」と言うと、お茶碗の前で朝ごはんの要求をします。つまりチャーリーは、快楽原則を伴う人間語と、生活習慣に根付いた人間語は理解できていると考えて間違いありません。ただ、文法や概念的な言葉は理解していないでしょう。たとえば「明日、爪を切ろう」と言われても「明日」が何か分かっていないでしょうね。

　私は猫語を話せない未熟な生き物なので、チャーリーは自分が理解している人間語を駆使し、夢の中で「ごにゃごにゃむにゃむにゃ」と、私とコミュニケーションしているのでしょう（もしかしたら、「ご飯をくれ」や「遊んでくれ」的な、一方的な命令をしているだけかも）。『世界は言葉でできている』としたら、私とチャーリーがささやかに生活する私の部屋は、『世界最小単位のささやかな世界』なのかもしれないにゃん。おっと、語尾が猫語に。あっ、どうも岩崎（チャーリーの飼い主）です。