にゃんにゃん探偵チャーリーの冒険 ~絶海の孤島・Clampdown編~

 1970年代のロンドンは失業率の高さや移民問題など、現在の日本と似たような状況だったといいます。しかしイギリスは社会保障がしっかりしていたので、失業しても生活は普通にできたようです。仕事はないけど生活は保証されている。まさに「ロンドンは退屈で燃えている」。そのような状況下、ロンドンではパンクロック(及びそのファッション)が一大旋風を巻き起こしました。

 ファースト・パンク・ムーブメントの中でも特に反体制的だったThe Clash。そのフロントマンであったジョー・ストラマーは、1976年のNME誌で「We’re anti‑fascist, we’re anti‑violence, we’re anti‑racist and we’re pro‑creative」(俺たちは反ファシズム、反暴力、反人種差別、創造的であることを選ぶ)と語っています。もちろん私も「ファ●ン ファシズム!!」ですし、創造的であることを選びます。


 戦後の日本国憲法(1947年施行)では、民主主義と平和主義が明記され、ファシズム的政治体制は明確に否定されています。しかし昨今、保守を名乗る政治家や、一部の文化人、芸能人がこぞってヘイト発言や、平和憲法を愚弄するような発言を繰り返しています。

 自分より弱い人間を叩くことにより、権力への批判を回避するという方法は、江戸時代の穢多非人の制度を思わせます。今では法で明確に禁じられて、地域差別や職業差別などが表立ってできなくなりましたが(主に権力への不満のガス抜きとして)、(愛国心の名のもとに)外国人への言われなき憎悪を駆り立てて、ヘイトで票集めをするアホな政治家が多く量産されています。また、その様な言動で人気を博しているクッソっタレな芸能人を見る度に、私は反吐が出る思いが止みません。

 差別主義や排外主義はファシズムの始まりです。The Clashの代表作『London Calling』には『Clampdown』という曲が収録させれいます。「You grow up and you calm down / You're working for the clampdown」(君は大人になって落ち着き、結局は体制の手先になるだろう)。

私の耳には、遠くの方から微かに軍靴の足音が聞こえるような気がしますが、俺はまだまだ体制の手先まで落ちちゃいないぜ!!  あっ、どうも岩崎(チャーリーの飼い主)です。

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