イェール大学のライブラリーから『ヴォイニッチ手稿』の全ページの画像を閲覧することができます↓
上記サイトでは1ページずつの閲覧になりますが、下記サイトからは見開きの状態で見ることができます↓
で、『ヴォイニッチ手稿』とは一体何ぞや? というご意見もあることでしょうが、分かりません。
これは決してふざけているわけではなく、ガチンコで分からないのです。
分かっている事といえば、使用されている羊皮紙を放射性炭素年代測定したところ、1404年から1438年頃に作られているという事と、かつての所有者数名の名前くらいです。ちなみに『ヴォイニッチ』とは、この本を発見した古書収集家の名前です。
そもそもこの本はタイトルも著者も分かってない上、何語で書かれているのか、その言語さえわかっていないという有様で、イラストで描かれている植物や女性の意味も全然分かりません。研究職や専門職の人が何度チャレンジしても未だ解読不可能で「ひょっとしてこの本はデタラメに書かれているのか?」と思いきや、ちゃんとした意味があるであろう文字列(記号列)で書かれていることは間違いない様です。
確かに同じ文字(記号)が何度となく出てくる印象は、ぱっと見で表音文字(もしくは表音文字と表意文字のミックス)で書かれている規則性のあるテキストと思えますが、ヨーロッパ系の人達が解読できないということは、インド・ヨーロッパ語族以外の文法で書かれている可能性も多分にあります。
その他に推測できる事といえば、年代的にルネッサンス期の学者や芸術家が関係している可能性と、書き間違い(斜線などで消してある箇所)がない上に、イラストに対する文字の回り込みが完璧なので、元本の様なものがあり、それを忠実に写本した可能性が高いというくらいです。
それ以外で僕が気がついたのは、行頭に頻出する旗の様な形をした和文パーレン(「 )の様な記号(仮称:旗パーレン)に関してですが、この旗パーレンは横に伸びている部分の長さがまちまちで、ひょっとしたらこれは何かの数を表しているのかもしれません。例えば7文字分の旗パーレンは7を、3文字分のは3をといった感じです。参考までに画像を貼っておきます。
装飾写本ほどの美しさはないけれど、ヴォイニッチ手稿には人を惹きつける多くのミステリーが存在していますね。暇な時に眺めていると、意外といい時間潰しになります。多国籍言語に堪能な方はガチンコで解読に挑戦してみるのも面白いかもしれません。
どなたかヴォイニッチ手稿を解読したという方がいらっしゃいましたら、どうかその内容を僕に教えてくださいませ。存分に褒めてさしあげます。あっ、どうも岩崎(男)です。
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