にゃんにゃん探偵チャーリーの冒険 ~昔の女・第3章~

 歴史の話って聞くと、つい構えちゃう人が多いんですけど、私は逆に「これって今の話じゃないですか?」って思うことがけっこうあるんです。というか、歴史の本って、昔のニュース週刊誌みたいなもんだなって感じるんですよね。

 たとえば聖書に出てくるヘロデ王。あの人って、いわば〝元祖・迷惑系〟なんです。イエス・キリストが生まれたって聞いて、「赤ちゃんに王座を奪われるとか勘弁してよ」ってなって、ベツレヘムの2歳以下の子供を皆殺しにしてしまった。

 この話を「いやいや、昔の迷信でしょ」と笑い飛ばして済ませればよいのですが、最近のガザを見ていると、なんだか笑えない気がします。最新兵器を持ち出して「安全保障です」と言っていますが、結局やっていることは〝ヘロデのリメイク〟。違うのは、フルCG映画のように演出が派手になっている点くらいでしょう。演出はアップデートされても、脚本は2000年前から同じというのは、いったいどういうことなのだろうと思います。

 で、私たちも観客みたいに「うわー、また爆撃だ」とか「やばいですね」って言ってるだけじゃダメなんですよね。ちょっと面倒でも、声を出すこと、つまり、アンガージュマンすることが必要です。沈黙してたら、またヘロデver.2.0(たとえばトランプ)が調子に乗っちゃいます。

 世界を動かしてるのって、勇気じゃなくて小心者のビビり精神(たとえばトランプ)なんじゃないかなって思うんです。ヘロデも現代の権力者も、怖がってるのは「赤ん坊」とか「小さな声」とか、すごくちっちゃな存在なんですよね。だからもう、これは〝臆病な王〟というジャンルの歴史なのではないかと感じます。あっ、どうも岩崎(チャーリーの飼い主)です。

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