にゃんにゃん探偵チャーリーの冒険 ~ドッペルゲンガー・第二章~

 物語の入り口、つまり『プロローグ』という言葉のルーツは、ギリシャ神話のプロメテウスという、ティターン神族まで遡るそうです。プロメテウスというのは、『先に考える者』という意味で、つまりは『賢い人』ということなんだとか。しかもそれだけでなく、彼はゼウスという、ちょっと偉そうで、できればあまり関わりたくない神々の支配者に反抗した、結構イカしたパンク精神の持ち主でもありました。

 当時のオリンポスの神々たちは、僕たち人間を、まるで退屈しのぎに遊ぶ飼い猫のおもちゃのように軽視していました。人間にとって絶対に必要不可欠な「火」という名の、とっておきの叡智を与えるのをケチったのです。

 プロメテウスは、神様たちのそういう少し鼻につく上から目線の態度に対して、「それはちょっと違うでしょう」と、ごく冷静に、しかしキッパリと異議を唱えました。そして、ゼウスが「これは本気で怒るぞ」という顔をするのもわかっていながら、人類に火と、そして文明という名の気の利いたツールを、こっそり分けてやったのです。

 今の時代、分断だの差別だのと、なんだかイヤ~な空気が世の中に蔓延しています。こういう時こそ、プロメテウスのような、ちょっとパンクで頼りになるリーダーが出てきてくれないものかな、と、僕はわりと本気で思ってます。

 ですが、現実ときたらどうでしょう? 裏金でコソコソしている議員だとか、統一教会だか何だか、いかがわしい連中と繋がっている議員ばかりです。彼らがいるせいで、この国全体が、デマと陰謀論が渦巻く、亡霊しか住んでいない忘れられた村みたいになってしまいました。彼らの手に握られた火は、私たちを温めるためじゃなく、ただ自分の不正を隠すための、こっそり燃やされる札束の炎でしかないのですから。あっ、どうも。岩崎(チャーリーの飼い主)です。

Subcelebrity Race ~サブセレ

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